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節分



孔雀の啄ばみ。


2月、
まだまだ寒いですね。

そういえば、
「獄卒に豆は効くのか」という質問を以前いただきました。
答えたか定かではないのですが・・・。
ちょうどいいので軽~く「鬼」の話でも。

以下、続きより。

獄卒は鬼。
しかしこの「鬼」、
怪物だったり守り神だったり、どちらでもあったり・・・となかなか難しく。
目に見えない災厄も、夜な夜な練り歩く妖怪達も「鬼」。

ざっくり言えば「人間にとって未知の恐ろしい存在」という感じでしょうかね。


節分で払う鬼は、人間にとって災いをもたらす邪気。
獄卒は仏法に属す存在で、邪を退ける側。

なのでまあ、
豆(邪を払う道具)で獄卒(邪を払う者)を払う。
とは考えにくいかなと。


獄卒である内は、豆も美味しくいただけます。
剛速球でぶつければ痛いです。



ちなみに鬼面のモチーフは、


「憤怒」の相。
有名どころといえば不動明王でしょうか。
力強さと気迫にあふれる表情。


平腹が「阿形」、田噛が「吽形」。
金剛力士などに見られ、本来はこちらも「憤怒」の相ですがまあ・・・
性分です。


「慈悲」の相。
菩薩に見られる表情ですが、菩薩より孔雀明王かな?
鬼なので慈悲にしては恐ろしげ。

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